【ファイナンス】運転資金とは?わかりやすく解説してみた
こんにちは、ぱんのすけです。
今日は運転資金についてわかりやすく解説をしていきたいと思います。
目次
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運転資金の公式
運転資金と検索すると、必ずと言っていいほど下記の式がヒットします。
この式って何を意味しているんでしょうか…?僕が会計士試験の受験生だった頃はこの式が理解できずに丸暗記していました。社会人5年目になった最近にやっと腹落ちしたような気がするので解説していきますね!(遅
運転資金とは、平たく言えばビジネスを行う上で必要な「つなぎのお金」のことです。会社は掛け(後払い)で売買を行うことが多いですよね。つまり、キャッシュ・インとキャッシュ・アウトのタイミングがずれるため、その間のつなぎの資金が必要になるのです!
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実際のお金の流れを見てみよう
数値を用いて説明しますね。
前提条件
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運転資金を考えないとこーなる!(例1)
1月に設立し、その後の事業活動を仕訳で見てみましょう(エクセルで作った表をお絵描き用のフリーソフトに貼り付けて画像に変換したものです。もっといいやり方があれば教えてください。。。)。
数値を簡単にするために100円で仕入れたものを100円で売るというビジネスにしています。
例1)
1月:100円出資して会社を設立し、棚卸資産を100円で掛けで購入します。支払は翌月なので、まだキャッシュ・アウトは生じません。
2月:同様に棚卸資産を購入し、今月からようやく販売が開始します。入金は翌々月(4月)なので、まだキャッシュ・インは生じません。しかし、1月に仕入れた分の支払いが生じるので、出資の際のキャッシュで支払いを行います。
3月:同様に購入、販売を行います。まだ入金は生じませんが、前月に仕入れた分の支払いが生じます。
、、、がちょっと待ってください。2月時点のB/Sですでにキャッシュがないことがわかりますね。何が言いたいかというとこの会社は設立3ヶ月で資金ショートを起こし倒産です。
ではこの会社はどうすれば倒産せずに済んだのでしょうか?ここで必要になるのが運転資金という考え方です。
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運転資金を考えるとこーなる!(例2)
例2)
1月:例1と同様なので省略します。
2月:例1と同様に購入、販売を行います。加えて、運転資金として100円の借り入れを行います。
3月:前月に仕入れた分の支払いを借り入れた100円で支払います。
2月に運転資金として借り入れを行ったおかげで資金ショートを起こさずに済みましたね!
ここで、再度運転資金の公式を確認してみましょう。
2月時点のB/Sの数値を上記公式に当てはめてみます。
運転資金=100+100-100
=100
つまり、2月時点で運転資金として100円の借り入れを行うことが必要だったということがわかりますね!
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まとめ
いかがでしたでしょうか?運転資金が上記の公式で算出されること、何となく伝われば幸いです。資金繰りは企業活動を続けていく上でのキモとなる部分です。運転資金については引き続き解説していければと思います〜。
ぱんのすけ